テニスの歴史

テニス用具の歴史

複数の人々が一つのボールを打ち合うゲームはかなり古くから行われていました。テニスの原型といわれる「ジュ・ド・ポーム」から現在のテニスに至るまでの間に、テニスの用具も様々な変化を経ています。

昔のボールは革製だった

フランス貴族の遊技として行われていた球技「ジュ・ド・ポーム」は、現在のテニスの直接的な先祖といわれています。この球技ではラケットは使わず、革でできたボールを手のひらで打ち合っていました。革のボールは、現在使われているボールよりも弾力は少なく、はるかに重かったようです。
「ジュ・ド・ポーム」は特権階級の遊技でしたが徐々に庶民にも広まり、17世紀に最盛期を迎えます。各階級の人々がジュ・ド・ポームに熱中し、「賭けジュ・ド・ポーム」まで行われるようになっていたそうです。

針金ガットの登場も

ガット(gut)は「腸」という意味です。16世紀の中ごろからテニスラケットには、羊の腸を繊維状にしたものが張られるようになりました。現在「ナチュラルガット」と呼ばれるものがこのタイプのガットで、現在では、羊の腸だけではなく牛の腸を原料にしたガットも出ています。
ナチュラルガットは反発力や面安定性に優れ、プロテニスプレイヤーの多くが愛用しています。しかし価格が高く、湿気に弱いという弱点があります。
テニス人口が増加すると、安価で耐久性に優れたガットを求めて素材を工夫するようになります。1930年代には針金のガットも現れました。針金ガットは、腸で作ったガットより耐久性に優れていましたが、弾力性に乏しかったため登場してからあまり経たずに姿を消してしまいました。
現在は従来から用いられているナチュラルガットと共に、様々な新素材ガットが登場しています。多くはナイロン製ですが、ポリエステルやチタンも素材として用いられ、近年では環境に配慮した、とうもろこしを素材とするガットも現れています。

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