テニスコートの種類と特徴

テニスコートの規格はタテの長さは23.77m、ヨコの長さは8.23m(ダブルスは10.97m)と定められています。
しかし、規格は同じでも様々な材質のテニスコートがあります。テニスコートは材質によって異なった特徴を持っていますので、プレーするときや、観戦するときにコートの特性に注目してみるのも面白いかもしれません。

ハードコート

セメントやアスファルトの上に、化学樹脂がコーティングされてできたコートです。文字通りハードな表面で、弾むとボールの速度が増しますので、ストロークよりボレー向き。サーブもフラットやスライスなど、球足が速く、弾まないような打ち方に向いていると言われています。ほかのコートに比べて、維持管理に手間がかかりませんので、世界中でもっとも普及しているコートです。コートが乾きやすいので、雨降り後も比較的すぐにプレーできます。テニスの4大大会では、全豪オープンと全米オープンでハードコートが使用されています。
摩擦が多いので、ソフトテニスでは逆に、クレーより球足が遅くなります。

クレーコート

土でできたコートです。日本では粘土質の土の上に砂をまいたものが多いようです。4大大会では全仏オープンがこのクレーコートを使用しており、アンツーカーコートと呼ばれる、レンガを砕いて作った粉が使われています。このアンツーカーコートはヨーロッパで特に普及しているようです。
球足が遅いためラリーが続きやすく、弾力を持つので疲労感が少ないのも特徴です。しかし非常に天候に左右されやすいコートで、風が吹けば砂が飛び、乾燥にも弱いためメンテナンスに手間がかかります。また、雨が降った後はすぐ使用できないことも多く、ボールも弾まなくなります。

砂入り人工芝コート

ウエットでもドライでも適度な滑りと弾力性の保持が容易なことと、足腰への負担少ないことが特徴です。
また乾きが速く、雨後も短時間でプレーが再開できるため、雨の多い日本で広く普及しています。
住友ゴム工業(株)の砂入り人工芝コートのことを「オムニコート」、東レの砂入り人工芝コート「スパックサンド」、三菱化成の砂入り人工芝コート「ダイヤサンド」など各社によって呼び名が違います。

グラスコート

グラスコートは別名ローンコートとも呼ばれる天然芝のコートです。もっとも球足が速く、バウンドも低く不規則になりますので、サーブ&ボレーを得意とする選手に向いています。
テニス4大大会で、もっとも歴史が古く権威があるウィンブルドン(全英オープン)のコートに使われていることでも有名です。
芝の維持管理に手間がかかるため、現在ではグラスコートを採用しているところは少ないようです。また、四季がはっきりしている国は芝の育成に向いていないため、日本ではほとんど芝のコートはありません。

カーペットコート

じゅうたんのような素材を敷き詰めてあるコートで、主に屋内のテニススクールなどで使われています。維持管理に手間がかからず、球足が速くなるのが特徴です。