コートへの乱入者

テニスの試合中に様々な動物や、時に人間がコートに乱入してきたことが過去にはあります。そのために試合の緊張感が途切れてしまい、台無しになってしまうこともあったそうです。

ユニークな対策

動物や昆虫でコートに入ってきたことがあるのは、リス、スズメ、ネズミ、ハチの大群など様々。たとえば、1999年の男子2回戦。ボリス・ベッカーとニコラス・キーファーの試合中、観覧席の屋根からハトが2度も急降下してきて試合が中断されました。その対策として全英テニス協会が行ったのは、なんと鷹使いを雇うこと!動物の侵入を防ぐために、鷹にコートを巡回してもらうというユニークな対策は、意外にも効果的だったそうです。

人間の乱入

人間が乱入したことも何度かありました。最初にコートに人間が乱入したのは1957年。男子決勝戦の最中に、1人の女性がコートに飛び出てきて、新しい世界銀行システムの設立を訴えたそうです。
ウィンブルドンではありませんが、もっともひどい出来事として知られるのが、ドイツ・ハンブルクで開催されていた「シチズンカップ」準々決勝での乱入事件。1993年4月30日のことでした。試合中に、当時世界トップ選手だったモニカ・セレシュが暴漢に背中を刺されるという衝撃的な事件があったのです。セレシュは精神的ショックを受け、この後2年以上試合から遠ざかることになってしまいました。

テニス協会の対応

最近では、2006年の女子準々決勝、マリア・シャラポワとエレーナ・デメンチェワの試合中に全裸の男が乱入しました。ここ10年、人間がコートに乱入するケースが繰り返されるため、全英テニス協会ではコートと観客席との間にフェンスを立てる案を検討中だそうです。
動物の乱入を防ぐために鷹使いを雇うというのは、ほのぼのとした感じがしますが、人間の乱入を防ぐためにフェンスを立てるというのは、情けないというか、悲しいことですね。