テニスをなぜ庭球と呼ぶの?

テニスのことを漢字で「庭球」と書くのをご存知でしょうか。いったいなぜ、「庭球」なのでしょう。はっきりとした起源はわかりませんが、テニスがもともと庭でするスポーツだったから、というのが有力な説です。庭でする球技=庭球というわけです。当初は「庭球」だけでなく、「球打ち」「打球」などと表現されていたようです。

「庭球」と「野球」

テニスが正式に「庭球」となったのは、ベースボールが「野球」と名づけられたときだという説があります。「野球」は“Ball in the field”という言葉をもとに、旧制第一高等学校(東京大学の前身の1つ)の中馬庚(ちゅうまん・かなえ)という人が訳したのだそうです。1894年のことでした。
正岡子規も日本に野球が導入された頃から野球に熱中し、自身の幼名である「升(のぼる)」にひっかけて「野球(の・ぼうる)」という雅号を使ったりもしていました。これは中馬庚がベースボールを野球と訳すよりも前のことですから、正岡子規がベースボールを野球という言葉と結びつけた最初の人かもしれません。
実は、この野球という言葉が生まれたときに、「テニスは庭で行うから庭球、それに対して野球は野原で行うから野球」ということで名づけられたという説もあるのです。既にテニスのことを「庭球」と呼ぶ人もいましたが、正式にテニス=「庭球」と言われるようになったのはこの時かもしれません。

その他のテニス

庭球と野球以外のスポーツも簡単に紹介しましょう。
バスケットボールはボールを籠(かご)に入れるスポーツなので、籠に入れる球技で「籠球(ろうきゅう)」です。バレーボールは、自陣から相手陣内にボールを押し出す、排することから「排球」と名づけられました。
また、バドミントンは、羽つきのシャトルを打つ球技だから「羽球」、テーブルテニスはテーブル(卓)の上で球を打つから「卓球」。サッカーは球を蹴るから「蹴球」…と、思いのほか単純な理由でつけられたものが多いようです。