テニススポーツ医学

手のマメ

テニスラケットのスイングを続けていると手に水疱ができることがあります。この水疱をマメ(肉刺)といい、ラケットのグリップと手の平との摩擦が皮膚を刺激することが原因で生じます。水疱が破れ皮膚がめくれてしまうと、摩擦部分が赤くなり痛みを伴います。
プレーにも影響するやっかいな症状ですが、皮膚が強くなることで摩擦への耐性ができ、長時間のプレーにも耐えられるようになるというメリットもあります。治療法と予防法を確認し、うまくつきあっていくようにするとよいでしょう。

手のマメの症状と予防法

テニスプレーヤのマメは、手の平側の指の付け根、グリップをはさむ親指や人さし指の内側、あるいはラケットを支える手首の付け根付近によくできます。テニスをする以上、マメは避けられないものですが、負担にならないように注意しましょう。 練習時には手の平の様子に注意し、スイング量を調整してください。基本は「皮膚に赤みが出たらやめる」です。繰り返すうちに、グリップがこすれる皮膚の部分を少しずつ厚くすることができます。

また、練習方法を守っていても、自分の手にグリップサイズが合っていなければマメを誘発し、手の平や腕にも負担をかけてしまいます。グリップの適正サイズは、軽く握って中指の先端と親指の間に左手の人さし指1本分の隙間がある程度が目安です。この隙間が少ないとグリップが回りやすくなってしまうので、グリップテープを2重に巻くなどして調整してください。

グリップテープを選ぶ際には「オーバーグリップテープ」という滑りにくく、クッション性の高いテープをおすすめします。オーバーグリップテープには、ドライタイプとウェットタイプの2種類あり、季節によって使いわけてください。ウェットタイプは乾燥した冬の時期でも手にしっかりと馴染み、グリップが滑りにくくなります。ドライタイプは吸汗性に優れるので、夏の暑い時期には汗を吸い取って滑りにくくする効果が期待できます。

手のマメの治療

マメの水泡はなるべくつぶさないのが最良の治療法です。小さな水泡であれば、2~3日のうちに中の液が自然と吸収されて消えますので、なるべく放置してください。どうしても気になるような大きさの場合は、消毒した針をマメに刺して中の液を抜きます。空けた穴を消毒し、皮膚をテーピングや絆創膏などで固定しましょう。
注意したいのは、液を抜いたあとのふやけた皮をはがさないことです。皮をはがすと、その下の真皮がむき出しになって痛みがひどくなるばかりか、皮膚の再生も遅れます。また、皮がめくれたところから雑菌が入り、傷が悪化してしまいかねません。新しい皮膚ができるまでは消毒を欠かさず、皮膚が再生するまで待ちましょう。

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