テニススポーツ医学

テニス肘

テニス肘の種類

テニス肘はテニスに限らず、ゴルフなど肘を使うスポーツの選手、また農作業や家事で毎日腕を使って仕事をする人によくみられる障害です。
テニスが原因でテニス肘になる場合はバックハンドストロークの多様による上腕骨外上顆炎と、フォアハンドストロークの多様が原因の上腕骨内上顆炎の2つのタイプがあります。

バックハンド型

肘の間接の親指側の骨の出っ張り部分を上腕骨外上顆といいます。バックハンドでレシーブを返すなどすると、この上腕骨外上顆と前腕から肘の間接部分まで伸びる筋肉をつなぐ腱が付着する部分に負荷がかかります。負荷が加わり続けると腱に出血や断裂が生じ、付着部や腱に痛みが発生するのです。
テニスを始めたばかりの人やレクリエーション等で時々ラケットを振る人に多くみられ、 原因に筋肉の使いすぎが挙げられます。日ごろ腕を使うスポーツをしないのに続けて腕を使うと、筋肉にかかる負担を増やしてしまうのです。またフォームが間違っていること、肩や手首の筋肉が弱いことなども要因に当たるでしょう。

フォアハンド型

上腕骨外上顆の反対側、小指側の骨の出ている部分を上腕骨内上顆といいます。フォアハンドでストロークした際この部分を中心とした腕の内側が痛みます。
痛みを生じる原理はバックハンド型と同様ですが、かかりやすいのはテニス上級者だといわれています。スピンのかかったボールを打ち返したり、サーブの際腕を大きくそり返したりする動作は肘の内側に強い負荷をかけるためです。

テニス肘の治療

ラケットを持つのが困難になるため、ゲームを続けられなくなります。そのまま放っておくと次第に物を持つ・雑巾を絞るなどの手首を動かす動作全般に痛みが伴うようになり、日常動作に支障が出てきてしまう恐れもあるため早めの処置を心がけましょう。
プレー中にテニス肘を疑うような症状が現れたら運動を一時中断し、15分程患部を氷などでアイシングします。しばらく様子を見て、痛みが引かないようであれば医師に診てもらうのが確実です。

症状と改善策

病院での治療は塗り薬と消炎鎮痛剤が主ですが、場合によってステロイドの局所注射が打たれることがあります。また痛みを和らげ再発を防止するのに効果的なのがストレッチです。医師から指導を受け、簡単なリハビリを長い目で見て続けましょう。
症状が軽い場合は治療を続けて2週間前後で快方へ向かいます。慢性的な痛みであれば数ヶ月から1年程治療を必要とします。
テニス肘はフォームやラケットの持ち方が間違っているなど、外的要因が原因の場合もあります。手首や腕に負担のかからない打ち方をコーチに指導してもらい、自分に合った重さやグリップの太さのラケットを選んでみるなど、肘への影響を極力抑える工夫が大切だといえます。
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