テニススポーツ医学

足首の捻挫

足首の捻挫は、捻挫の中でも特に起こりやすいもののひとつです。スポーツ時以外でも、ちょっとした拍子に足をひねって捻挫になってしまった経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。前後左右と動き回るテニスにおいては特に捻挫が発生しやすいため、予防・治療をしっかりとしておくようにしましょう。治療をきちんと行わなければ、捻挫した関節に癖がついてしまい、より頻発することになりかねません。

捻挫の症状と予防法

軽い捻挫であれば十分に歩行可能で、少しひねった感じがする程度でしょう。しかし、症状がひどくなると、患部が腫れたり皮下出血を伴ったりする場合もあります。痛みで歩けず、じっとしていても痛みがひかない場合は、靱帯が切れてしまっている可能性もあります。早めに医療機関で診療を受けてください。
また、捻挫の場合は怪我をしてしばらくしてから症状が現れることもあります。ですから、一見症状が軽く思えても油断は禁物です。ひねったような違和感があるときはしばらく安静にし、様子をみるべきでしょう。
捻挫の予防方法は準備運動を丹念に行うことです。関節を中心としたストレッチを行い、特に足首は全方向に十分回しておくことで、リスクを減らすことができます。また、サイズの会わないシューズは、ステップの着地がうまくできず、捻挫に繋がる危険性が増します。

捻挫の治療

症状が現れたときには、なるべく早く病院や接骨院で診察・治療してもらうのが賢明です。
すぐに診察所に行けない場合には、通称「RICE」と呼ばれる応急処置が有効です。
RICEとはRest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を繋げたもので、それぞれ以下のような処置をします。

  • Rest(安静):足首を90度くらいに保ち、できるだけ動かさない。
  • Icing(冷却):炎症を最小限に抑えるため、すぐに氷水などで冷やす(アイシング)。
  • Compression(圧迫):腫れや皮下出血を抑えるため、伸縮性のある包帯やテーピングで患部を巻き強めに圧迫。アイシングとともに行う。
  • Elevation(挙上):捻挫した足首を心臓よりも高い位置に上げることで、血液が損傷部に流れ込むのを抑え、腫れや程度の悪化を軽減する。

捻挫の怖いところは一度捻挫をしてしまうと同じ箇所で再発しやすいことです。いわゆる捻挫癖と呼ばれるもので、靱帯が伸びて緩んでしまい、関節の機能が低下してしまうことが原因です。捻挫癖を予防するためには、受傷直後の処置がとても大事です。早めの対処で靱帯の弛緩を最小限に抑えましょう。