テニススポーツ医学

疲労骨折

通常の骨折は骨に瞬間的な衝撃が加えられて起こりますが、疲労骨折は激しい運動の繰り返しによって骨への負荷が蓄積されることでヒビが入るというタイプの骨折です。損傷の程度が軽いうちは痛みを我慢してプレーできますが、そのまま続けていると最終的には通常の骨折状態に至ることもあります。
特に、テニスプレーヤーは下半身への負荷が大きいため、足首や腰の疲労骨折は決して珍しくありません。しかし、単なる疲労による痛みと間違われてしまい、兆候に気付きにくい傾向があります。

疲労骨折の症状と予防法

疲労骨折の予防法は、トレーニング量を適度におさえることです。
また、骨への負荷を軽減するためには筋力トレーニングも有効です。骨の周辺に筋肉をつけることで骨への負荷が筋肉に分散され、衝撃が軽減する効果があります。

特に注意したいのが、成長期の子供が行うトレーニングです。急なトレーニングに体の成長が追いつかないことがあるからです。周囲の大人が気をつけるようにし、フォローを忘れないようしましょう。

練習量のほかには、道具選びも重要です。自分の足の形・サイズに合っているクッション性の高いテニスシューズを履くことで、足への負担も随分軽減できます。

疲労骨折の治療

疲労骨折の治療法は、まず練習を中止することです。症状により多少の差はありますが、通常は2~3ヶ月で再びプレーが可能になるでしょう。ただし、復帰後に急に元の練習量に戻すと再発の危険があります。少しずつ練習量を増やすようにしてください。
本格的な骨折まで至ってしまうと、手術が必要な場合もあります。自分が感じている以上に骨にヒビが入っていることもありますので、外見からは分からない痛みを感じた時にはすぐに専門医の診察を受けることをおすすめします。