エムズテニス便り

2008年02月28日第23話 2008年2月28日(木)

こんにちは。(有)エムズテニスパークの鈴木です。
いよいよ2月も明日で終わり3月突入ですね。明日は4年に1回の閏年。地球が太陽を一周する間に、地球は自転を365.24219回します。そのため1年365日の誤差を数年に一度修正する必要があるので閏年を設定しています。
閏年は、グレゴリオ暦(通常使っているカレンダー)では、西暦年を4で割り、割り切れるときは閏年とする(4年単位)。ただし、その西暦年が100で 割り切れる場合は、閏年としない(100年単位)。しかし、100で割り切れても400で割り切れる年は閏年とする(400年単位)と定義されていま す。ちなみにオリンピックも閏年のある4年に1度開催されています。そう!今年はオリンピックイヤーです。北京での日本人選手の活躍を期待しつつ、第23 話のスタートです。

第23話の今回はテニスでプロになるための方法について書きたいと思います。プロになるためには日本テニス協会にアマチュア登録をする(誰でも 可)。JOP(日本オフィシャルポイント)をもらえる大会に出る。日本テニス協会にプロフェッショナル登録をする(書類と1万円だけ)です。これだけ です。手続き上はとても簡単なことなのです。しかしプロにもレベルがあります。上記の方法でプロになった者をTP(TPとはトーナメントプロフェッ ショナル・レベル3のことです)と呼び、全日本選手権でよい成績を収めてから登録すると、レベルが上がります。でも、レベルがいくつでも登録すればプロは プロです。しかし、プロ登録者はそう多くはありません。その主な理由は「弱い者がプロだと言っても誰も認めてはくれないから」ではないでしょうか。だか ら、実力者しか登録しないのだと思います。

次にアマチュア登録の説明をします。ジュニア登録は関東テニス協会がやっています。年会費はたったの500円で、一度登録すれば、18歳まで自動的 にジュニア登録が続きます。アマチュア登録は年会費3000円です。毎年更新することになります。更新しなければ登録は抹消されてしまいます。では何故ア マチュア登録しなければいけないのでしょうか。それは登録しないとJOPがもらえず、対象の大会に出られないためです。

さて、プロ登録の話ですが、何故プロ登録をしなければいけないか。この理由は簡単で賞金(5万円以上)が貰えないからです。つまりプロテニスプレーヤーとは「テニスを職業とする者」のことです。大会に出ると賞金を貰えますがアマチュア登録者はこれが許されていないのです。

皆さんのプロを目指してみてはいかがですか?

それでは次回をお楽しみに。

<お知らせ>
・2月29日(金)より第51期がスタートします。

 

2008年02月23日第22話 2008年2月23日(土)

こんにちは。(有)エムズテニスパークの鈴木です。
先日、利府にある私のお気に入りの店にラーメンを食べに行きました。そこは私の中のラーメン店ランキングで上位の店なのですが、そこで疑問がわいてきまし た。「ラーメンって誰が最初に考えた料理なんだろう?」と。そこで調べてみることにしました。諸説は各種あるみたいですが、日本で最初にラーメンを食べた のは徳川光圀(水戸黄門)という説があります。これは明(中国)から亡命してきた儒学者が水戸藩に招かれた際に中国の汁麺を献上したとの記録があり、これ がラーメンであったとするものです。一方、日本への伝搬の起源として明治時代の神戸や横浜などの中華街で提供された南京そばに始まるとする説と大正時代の 北海道から始まった塩ラーメンとする説がありますが、どちらも現在のラーメンとはスープも麺も作り方から味まで全く違う別物でした。ラーメンという名の由 来は不明みたいですが、漢字表記の老麺の音読み(ロウメン、ローメン)から来ているとされることがあります。ちなみに日本国外の多くの国では「ラーメン= インスタント」という認識が広まっているみたいです。ラーメンは奥が深いですね。誰が最初に作ったかは不明のまま(知っている方はコメント下さい)でした が、「最高の料理をありがとう!」とラーメン好きを代表して言いたいと思います。

関係ない話からスタートしましたが第22話のスタートです。

第22話の今回はテニスについてのよくある疑問です。実際レッスンをしていても「コーチ、なんでゼロのことをラブって言うの?」「なんで0次が15 なの?」など良く聞かれます。たしかにテニスを知らない人が聞いたら不思議ですよね。私もテニスを始めた当初は変だなぁと思っていました。そこで良く聞か れる質問の答えを以下に掲載しますので参考にして下さい。
<数え方>
なぜ0→15→30→45なのでしょうか。これは諸説があるみたいですが、時計を元にしているという説があります。0分から4分の1で15、4分の2で 30になります。では何故45ではなく40なのでしょう。45はフランス語だと発音しにくいからだそうです。ちなみにサッカーも時計が元となっているみた いですよ。45分やって15分休んで後半に入る。合わせて60分。おもしろいですね。
<アレーゾーン>
アレーゾーンとはシングルスのサイドラインとダブルスのサイドラインの間のことで、フランス語で小道という意味です。たしかに小道です。
<ラブ>
卵を意味するフランス語、「l'œuf」に由来します。ゼロの記号「0」が卵形をしていることから使われました。英語のラブ(love)だと思っていた方いませんか?

私達が何気なく使っているテニス用語にはフランス語が使われています。英語とフランス語の融合‥なにか不思議な感じがするのは私だけでしょうか。で もフランス語に統一されてもわからないし、英語に統一されると変な感じがするし。とにかく今のままがベストなのかもしれません。

それでは次回をお楽しみに。

<お知らせ>
・2月29日(金)より第51期がスタートします。

 

2008年02月12日第21話 2008年2月12日(火)

こんにちは。(有)エムズテニスパークの鈴木です。
昨日2月11日は建国記念の日でした。みなさんご存知だと思いますが建国記念の日とは日本の国民の祝日の一つで、国民の祝日に関する法律(祝日法)第2条 では趣旨を「建国をしのび、国を愛する心を養う」と規定しています。1966年(昭和41年)佐藤栄作内閣の祝日法改正により国民の祝日に加えられ、翌 1967年(昭和42年)2月11日から適用されました。2月11日はかつての紀元節(日本書記が伝える神武天皇の即位日)で、記紀(古事記と日本書紀の 総称)によると紀元前660年に神武天皇が即位したとされています。

第21話の今回は突然ですが靴の正しい履き方について書きたいと思います。これは特にジュニア選手に対して気になっていたことですが、靴の履き方が 間違っているために自分の本当のサイズより大きいサイズの靴を買っている場合があります。靴の履き方の基本は、靴を履きこんだらつま先を上げて脚の重さで 踵をヒールカップに密着させます(この行為を行っていないジュニア選手が多いです。しゃがんだ状態で紐を締めると前方に体重がかかりますから安定しない状 態になりますし、つま先が靴先に当たりますから、大きめのサイズを購入することになります)。マジックテープやベルトは十分に土踏まずをホールドするまで 引っ張って固定します。 紐の靴は下のハトメから順番に絞めていきます。 このとき、紐は必ず横に引っ張ります。 上に向かって引くと、ハトメの周りに巻き付き抵抗が発生して締まらなくなります。 足の甲と足首の境のハトメ(ローカットの靴では最後のハトメ)は、弛みをとるていどに絞めます。これが基本的な靴の履き方です。また靴を脱ぐ動作も寿命に 大きく係わってきます。正しい脱ぎ方は考えれば単純なことですが、紐を充分に緩めて脱ぐということです。充分に紐を緩めないで靴を脱ぐことはヒールカップ などを傷めますから靴の寿命は短くなるのです。統計では正しく靴を脱ぎ履きした場合は寿命が3倍になるとも言われています。

テニスはラケット・ボールが主役と考えている方も多いと思いますが、テ(手)ニスがアシ(足)ニスと言われるくらい足の動きはテニスにとって非常に 重要です。その足がコートと接触しているのが靴であり、正しい靴選びはマメができることを予防したり、外反母趾の予防などにもつながることですから、皆さ んも正しい靴の履き方で、もう一度サイズを決めてみてはいかがですか?

それでは次回をお楽しみに。

<お知らせ>
・第51期新規入会者を募集しています。無料モニターも合わせて募集していますので、詳細についてはホームページのナスパテニススクールトップページから詳細をご確認下さい。

 

2008年02月05日第20話 2008年2月5日(火)

こんにちは。(有)エムズテニスパークの鈴木です。
第20話の今回はラケットの歴史について書きたいと思います。テニスの歴史をさかのぼるとプレーヤーがラケットを作っていた時代がありました。15世紀の 終わり頃のフランスでは、試験に受かるとテニスのプロとして認定されましたが、試合で二人のプロを破ること、自分でラケットが作れること(ガットが張られ ているものではなく板のようなものでした)が合格条件に含まれていました。ガットが張られたものをラケットとして使用するようになったのは、16世紀の中 盤で、これが現在のテニスラケットの原点と考えられています。その後さまざまな形のラケットが考案・開発され、20世紀初頭に現代のラケットに近い型のも のが定着するようになりました。

それでは簡単に歴史を振り返っていきましょう。テニスラケットは1960年代までは木製でフェイス面積が68平方インチのレギュラーサイズと決まっ ていました。その後、1967年にスチール製、1968年にアルミ製の金属ラケットが現れます。1974年には複合材のラケットが登場しました。1976 年には「デカラケ」と言われる110平方インチ、1987年には「厚ラケ」、1995年には「長ラケ」と言われるものが登場しています。

「デカラケ」とは打球面が広いラケットのことです。最近のラケットの打球面サイズは95〜115平方インチが主流ですが、過去には130平方インチ や超大型サイズの137平方インチが登場し話題になったことがあります。「厚ラケ」はフレーム剛性を高めたラケットのことです。当初は従来のラケットの4 倍近くまで剛性を高めたラケットが主流でしたが、最近では剛性をやや落とした軽量のラケットが主流となっています。「長ラケ」は従来のラケット全長27イ ンチ(約685mm)を長くしたラケットで、上記の137平方インチのラケットは32インチ(812mm)もありました。その後、国際テニス連盟がプロの 試合では1997年1月から、一般の試合では2000年1月から全長が29インチ以上のラケットの使用を禁止しています。

それではラケットの質量(ストリングを張った状態の重さ)はどう変化してきたのでしょう。木製の時代は370g〜400g、複合材ラケットの初期は 360g〜375g、その後さらに軽量化が進み300gを切るラケットが現れ、最近の最も軽いラケットは220gに達しています。軽量化は限界に達した感 があり、最近のラケットの特長は軽量化より打球感の改善となってきました。

一般にプレーヤーがラケットに求める性能はパワー・コントロール・打球感ですが、これらの他に「球離れがいい」「ホールド感がある」「安定性がい い」など、微妙な性能の違いを評価する表現があります。また、テニス肘をはじめとする障害とラケットについてスポーツ工学的には未解明の部分があります が、多くのプレーヤーはテニス肘になりやすいラケットを経験的に認めています。

それでは次回をお楽しみに。

<お知らせ>
・2月8日(金)より第51期のコース変更手続きと新規入会の受付を開始いたします。