エムズテニス便り

2008年10月23日第53話 2008年10月23日(木)

こんにちは。(有)エムズテニスパークの鈴木です。

さて、今回と次回は「テニス規則」について書きたいと思います。各種スポーツには必ず規則がありますが、テニスにも数多くの規則があります。その一部、特に試合に役立つものを書きたいと思いますので、皆さん参考になさって下さい。

■少しまぎらわしい失点について
・「ネット、ポスト、相手コート」にプレー中「身体、ラケット、靴、身につけているもの」が触れた場合。※シングルスの場合はシングルススティックとその内側のネットとなります。
・ボールが選手の身体、身につけているものに触れたとき。
・ラケットを投げてボールを打ち返したとき。

■フォールトについて
・サービスを打とうとして空振りしたとき。
・ダブルスでサーブのボールが自分のパートナーに直接当たったとき。
・フットフォールト(構えからボールを打つまでの間にラインをはみ出すこと)のとき。
 ※主審がいないセルフジャッジの試合では選手がフットフォールトをコールすることはできません。もし相手選手がフットフォールトをしているように見えたら、ロービングアンパイアを呼んでチェックしてもらいましょう。

次回は妨害について書きたいと思います。

それでは次回をお楽しみに。

<お知らせ>
・10月31日(金)より第55期スクールがスタートします。
・10月より石巻市で「スポーツアカデミー石巻テニススクール」を開講致しました。詳細についてはホームページをご覧下さい。

 

2008年10月16日第52話 2008年10月16日(木)

こんにちは。(有)エムズテニスパークの鈴木です。

さて今回はダブルスにおけるメンタリティーについて考えたいと思います。ダブルスのパートナー選択は重要な決断です。優れたダブルスチームを作るに は技術や戦術は勿論、重要ですがそれ以上に心理的な部分でゲームを左右することが多々あります。優れたダブルスチームの鍵の一つは効果的なコミュニケー ションの持ち方です。コミュニケーション・相互尊重・理解・認知・支えあい・そして受容にプレーヤーを感情的にバランスの取れた状態にさせます。黙ってい るよりも多く話し合う方が良いということです。よって、プレーヤーはポイント終了毎に、積極的に語り合うように努力してみて下さい。ただ、あまり長く何度 もやっていると遅延行為となるのでほどほどにしましょう。そこを気をつければきっと良い結果が出ますよ。

<効果的なコミュニケーションの一例>
■ビッグポイントでパートナーがミスをした場合
 ・「大丈夫だよ」
 ・「次は上手くいくから気にしないで」
 ・「さぁ次のポイントだ」
■ビッグポイントの前
 ・「よし、やっつけよう!」
 ・「さぁいこう!」
 ・「今まで上手くいっているから、今まで通りで」
■パートナーが怒っているとき
 ・「次のポイントに集中しよう」
 ・「忘れよう。もう終わったんだ」
 ・ユーモア

<効果的な非言語的コミュニケーション>
 ・ポイント終了後、すぐに向き合う
 ・同じペースで肩を合わせて歩く
 ・笑顔で建設的になる
 ・常に目を合わせ、うなずいたりする
 ・ハンドシグナルを用いる

それでは次回をお楽しみに。

<お知らせ>
・10月10日(金)より第55期新規入会の受付を開始します。
・10月より石巻市で「スポーツアカデミー石巻テニススクール」を開講致しました。詳細についてはホームページをご覧下さい。

 

2008年10月02日第51話 2008年10月2日(木)

こんにちは。(有)エムズテニスパークの鈴木です。
ニュースで火事の現場映像が流れていました。そこでいろいろ調べていたら戦国時代の火事についての記事がおもしろかったので書きたいと思います。戦国時代 の法律は、現代の目から見ると変わったものが多かったようです。火事に関しても変わったものがあり、例えば、陣中で火事を出すと、全員でクジ引きをして、 当たった者一人が死罪となったのです。しかし、クジ引きで犯人を決めたのでは、出火の原因とは関係ない者が死罪となる可能性が高いです。では、何故このよ うな法律ができたのでしょうか。こんな法律が決められた裏には、忍びの者らが出没し、放火や略奪のスキをうかがっていたという事情があります。そのため、 陣中での出火は、大いなる怠慢として、全員の連帯責任とされたのです。しかし、全員を罰してしまうと戦意に悪影響を及ぼしてしまいます。そこで、クジ引き で犯人を決め、一罰百戒(罪を犯した者を一人罰して、それを多くの人の戒めとする)の効果を上げようとしたとのことでした。もし私がクジ引きで当たってし まったら、悔やんでも悔やみきれないことでしょう・・・

さて今回は、意外に知らないスポーツの意味と語源について書きたいと思います。スポーツは、英語sportに由来する外来語で、広い意味では「楽し みや健康を求めて自発的に行われる運動」を、狭い意味では「競争・競技として行われる運動」をさす言葉です。Sportの語源はラテン語の休養・気晴ら し・娯楽を総称するdeportare(デポルターレ)で、中世フランス語ではdesport(デスポール)となり、これを14世紀の英国人が Disportに転じ、16世紀にはsporteあるいはsportに省略して用いるようになりました。

スポーツはそれぞれの時代や社会における休養・気晴らし・遊び・娯楽と深く関わってきました。従って、その意味・内容は必ずしも固定的なものではな く、生活習慣の変化に応じて様々に変化しているのです。例えば、近代スポーツの本家である英国では「名詞としてのスポーツという語は、男、女、ゲーム、気 晴らし、狩猟、闘争、冗談、あるいは植物の突然変異すら意味する」とされています。

しかし、スポーツの国際化にともなって、その概念を規定し、その定義を明確にすることによって国際的に共通の意味内容を持つ言葉として用いる努力もされてきました。

20世紀前半、急速に発展する国際競技大会では、参加資格として重要であったアマチュアの身分をめぐる論争が絶えませんでした。これを解決するため に、1964年の東京オリンピック・スポーツ科学会議で、国際共通語としてのスポーツの定義や領域等が提言されるようになり、4年間の国際的な検討後、 1968年のメキシコオリンピック・スポーツ科学会議において「スポーツ宣言」として採択され、世界共通のスポーツのとらえ方・考え方として尊重されるよ うになったのです。スポーツ宣言は、スポーツを「遊戯の性格を持ち、自己または他人との競争、あるいは自然の障害との対決を含む運動」と定義し、続けて 「フェアプレーのないところには、真のスポーツは存在しない」と述べ、スポーツにおけるフェアプレーの重要性を特に強調しています。

また、1960年に西ドイツ政府が「ゴールデンプラン(スポーツの大衆化政策)」を発表したのを皮切りに、西ヨーロッパや英米、日本等の先進国は 「みんなのスポーツ」を合言葉に、一斉にスポーツの大衆化政策を展開することになります。大衆化したことで、女性や高齢者を含む一般市民も対象となったこ とから、スポーツを競争・競技中心から一層広げてとらえることが必要となりました。こうした中で、1975年にヨーロッパ・スポーツ担当大臣会議は「ヨー ロッパ・みんなのスポーツ憲章」を採択し、その中でスポーツを「楽しみや健康を求めて自発的に行われる運動」と定義したのです。

日本は高齢化社会に突入します。人生・生活の質「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」を豊にすることが、個人にとっても社会にとっても重要な課題 となりました。スポーツは、暮らしの中に健康・楽しみ・交流を広く生み出す効用があります。私たちテニス関係者も生涯スポーツとしてテニスを広めていく必 要があるようです。

それでは次回をお楽しみに。

<お知らせ>
・10月10日(金)より第55期新規入会の受付を開始します。