エムズテニス便り

2009年02月19日第63話 2009年2月19日(木)

こんにちは。(有)エムズテニスパークの鈴木です。
新年会も終わり、お酒好きな方は肝臓を休める季節です。でも寒い日は「熱燗を一杯」とか、「今日は記念日だから」などと理由をつけて飲んでしまうのもお酒 好きではないでしょうか。酔うことは気持ちのいいことですが、泥酔状態になると翌日まで辛くなります(私も何度か経験があります)。ところでこの「泥酔」 という言葉の由来は皆さんご存知でしょうか?実は「泥酔」の「泥」は中国の古書である『異物志』に出てくる空想上の虫のことなんです。この「泥」は南の海 に住み、水の中では生き生きとしているが、水のない場所では骨がないためグニャグニャになると考えられていました。水がなくなった時の「泥」の様子が酔い つぶれた人の姿に似ていることから「泥酔」という言葉が生まれたそうです。皆さん「泥酔」にならないよう気をつけましょう。

テニスシーズンが近づいてきた今回は「試合当日の食事」について考えたいと思います。私たちは毎日数回の食事をして生活しています。では、試合当日 と普段では、何を変える必要があるのでしょうか?普段は栄養のバランスを考えた食事をすることが基本となりますが、試合当日はベストコンディションで試合 に臨めるような食事をするということです。

まず基本は「刺激物の少ない、消化の良いものを食べる」です。生ものは避けた方が無難で、良く火をとおした温かい食事がベストです。また、腸にガスが溜まりやすい食物繊維を多く含んだ野菜(ごぼう、さつまいもなど)や牛乳なども避けた方がいいでしょう。

では、具体的にはどのような食事が良いかというと「高炭水化物食を摂る」です。消化・吸収の早いでんぷん質食品として「雑炊・おかゆ・バナナ・スパ ゲッティ・うどん」などがあります。これらの食品の中から、食べやすいものを決めておくと良いでしょう。また、オレンジジュースやグレープフルーツジュー スにはクエン酸が入っていて、グリコーゲンの蓄積を促す効用がありますから、これらを飲むのも良いでしょう。

試合当日の食事のタイミングとしては、試合開始の3時間前には食事を済ませ、開始1時間前には水分補給をすることも重要です。試合時間が長引いた り、1日に何回も試合がある場合は、試合途中や直後に、炭水化物(おにぎり・パンなど)をオレンジジュースなどとともに補給し、体内のグリコーゲンの回復 を促進して、体温調節機能を整えましょう。

試合終了後の食事としては、運動で消費したエネルギー源を補給するために、炭水化物と水分を摂り、夕食では、炭水化物と合わせてタンパク質やビタミ ン・ミネラルも十分に摂るようにすると良いです。夏の試合で多量に発汗した場合は、カリウムの損失によってケイレンが起こる場合があります。ミネラル・ビ タミン類はしっかりと補給して下さい。

練習してきたことが試合で発揮できないことは、非常に悔しいことです。試合当日にベストコンディションで挑めるように、食事にも気を使っていきましょう!

それでは次回をお楽しみに。

<お知らせ>
・2009年3月10日(火)より第58期がスタートします。

 

2009年02月12日第62話 2009年2月12日(木)

こんにちは。(有)エムズテニスパークの鈴木です。
突然ですが皆さん、自動車の運転席の隣りを助手席と呼びませんか?でも、なぜ助手席と呼ぶのでしょうか?助手席に座る人が運転の手助けをしているようには 思えませんし。実は「助手席」という呼び方は、元々タクシー業界で使用されていた言葉が一般に広まったと言われています。日本にタクシーが登場した大正時 代、人力車や馬車も同じ道を走ることが多く、運転手一人だけで安心して走れる道は少なかったようです。そのためタクシーには、道順を指示したり、通りにく い場所で誘導を行う「助手」と呼ばれる人が欠かせない存在だったようです。また、当時は着物姿の乗客が多く、自動車の車高も高かったため、乗客が乗り降り する際には運転手以外に手助けする「助手」が必要だったこともあるようです。その後、車道の整備や人件費削減などの理由で「助手」は消えていきますが、 「助手席」という呼び方は残ったようです。

さて今回は、試合中にトイレに行く行為「トイレットブレーク」について書きたいと思います。トイレットブレークについてJTA(日本テニス協会) ルールブックには次のように記載されています。「トイレットブレークは男女ともにセットブレーク時に取ることができる。ただし、状態が深刻であるとアンパ イアが判断したときは、当該選手のサービスゲームの前にトイレットブレークを緊急処置として認める」。つまり、基本的にはセット間でのみトイレットブレー クが認められているということです。

次に、トイレットブレークの回数は以下のように決められています。
■3セットマッチ 男子シングルス → 1人1回
          男子ダブルス  → ペアで2回
          女子シングルス → 1人2回
          女子ダブルス  → ペアで2回
■5セットマッチ 男子シングルス → 1人2回
          男子ダブルス  → ペアで2回
■1セットマッチまたは8ゲームプロセット
 緊急時に限り、シングルス1人1回、ダブルスはペアで1回

上記の定められた回数のトイレットブレークをすべて使ってしまった後、必要であればトイレに行くことはできます。しかし、エンド交代時90秒、セッ トブレーク時120秒以内にプレーを再開せねばならず、再開できない場合はコードバイオレーション(不当なゲームの遅延)が科せられるとこになります。

ちなみに着替えについては、セットブレーク時、女子のみコートを離れることが許されていますが、男子は着替えのためにコートを離れることは認められていません。だからテレビを見ていると男子選手はコート内で着替えているんですね。

それでは次回をお楽しみに。

<お知らせ>
・2009年2月13日(金)より第57期の新規入会手続きがスタートします。

 

2009年02月05日第61話 2009年2月5日(木)

こんにちは。(有)エムズテニスパークの鈴木です。
以前のブログで血液型を気にしているのは日本人だけという内容を書きました。そこで今回も血液に関して書きたいと思います。血液型の分類方法で最も知られ ているのはA型、B型、AB型、O型に分類するABO式です。では、A、Bと来て、なぜ次がCではないのでしょうか?この分類法を発見したのは1901 年、オーストリアの医師であるカール・ラントシュタイナーだと言われています。カール医師はまずそれぞれ独自の抗原を持つ「A型」と「B型」、どちらの抗 原も持たない「C型」の3つの血液型に分類しました。ところがその後、A型とB型の両方の抗原を持つ血液型が見つかり、これが「AB型」と分類され、それ までC型としていた血液型は両方の抗原を持っていないことから「ゼロ」の意味で「O型」と呼ばれるようになったそうです。皆さんご存知でしたか?

さて今回は、テニスの得点の数え方についてです。15・30・40と特殊な数え方をするテニスですが、始めてテニススクールにいらっしゃるお客様から「何でこんな数え方なのですか?」と、よく質問されます。そこで諸説ある中から、2つをご紹介したいと思います。

まず一つ目は、星の位置を測る方法「六分儀」に沿った数え方だという説です。六分儀では360度の円を6つに分けたものが1つの単位となります。テ ニスの試合も、かつては6セットマッチで行われ、全体の6分の1だから1セットは60度。その4分の1が1ゲームとされていたので、60度の4分の1で 15度。これを15・30・45と数えていたのがポイントの単位に変わったという説です。ではなぜ45ではなく40なのでしょうか?それは45を英語で コールするとforty-fiveと長くなるのでfortyに省略さてたのではないかと考えられています。

もう一つの説は、かつてのヨーロッパで一般的だった「60進法」に原因があるという説です。時計の文字盤も、一回りで60分(1時間)となるし、文 化の中心だった修道院の生活も、15分単位で祈りや読書、掃除などのスケジュールが定められていたことや、貨幣の単位までも60進法だったので、テニスの カウントが60進法になったという説です。

ちなみにゼロを「ラブ」というのは、ゼロに似た形の「卵」を意味するフランス語「レフ」が訛ったものという説が一般的ですが、その他にも、ラブにはもともと「何もない」という意味があったからという説もあります。

それでは次回をお楽しみに。

<お知らせ>
・2009年2月12日(木)まで第57期の優先継続週です。