エムズテニス便り

2008年04月17日第30話 2008年4月17日(木)

こんにちは。(有)エムズテニスパークの鈴木です。
暖かくなってきた第30話の今回は水分摂取の重要性についてです。

まずは体内水分について書きます。体内の水分総量は体重の約3/2を占めます。また、体内の水溶液を総称して体液と呼びます。体液は細胞外液と細胞 内液に分けられ、そのうち細胞内液は体液の50~60%を占めるほどです。では水にはどのような働きがあるのでしょうか?水の主な働きは、溶解作用(体内 で行う化学反応がすべて水に溶けて初めて進行すること)・運搬作用(体内における物質の移動、老廃物の排泄や栄養物質の運搬のこと)・体温保持(水は比熱 が大きいため気温や室温が低下しても体温は低下しにくい。また皮膚より汗として水分を出すので気化熱で体温を下げる)です。

次に水分補給についてです。運動時の体温の上昇は水分摂取により効果的な発汗を促し、熱を放散させることによって制御されています。そのため、運動 時の水分補給はパフォーマンスを維持するために非常に重要な要素です。水分摂取のタイミングは運動前から十分に水分補給をした上で運動を始め、運動中には 喉が渇いたという口渇感が起こってから水分を摂取するのではなく、定期的に水分を補給しなければなりません。運動後、非常に濃い尿が少量しか排泄されな かったり、数時間も尿意を催さなかったりする場合には、運動中の水分摂取量が足りなかったことを意味していますので注意しましょう。

水分損失率と脱水諸症状については以下の通りです。
1% 大量の汗、喉の渇き
2% めまい、吐き気、ぼんやりする、食欲減退、血液濃縮、尿量減少
3% 汗が出なくなる
4% 全身脱力感、皮膚の紅潮化、いらいらする、精神不安定、無関心
         ・
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20% 生命の危機、死亡

これから気温はどんどん上昇していきます。熱中症なども起こりやすい季節になりますから、スクールを受講の際は必ずスポーツドリンクをご持参ください(できれば受講前に500ml程度の水分摂取をお勧めします)。また、体調が悪くなったりした際は無理をせず休みましょう!

それでは次回をお楽しみに。

<お知らせ>
・5月2日(金)より第52期がスタートします。

 

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